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涙するまで、生きるのクリームのレビュー・感想・評価

涙するまで、生きる(2014年製作の映画)
3.6
カミュの短編小説「客」を基にしたヒューマンドラマ。1954年のアルジェリアが舞台。元軍人のフランス人教師ダリュは、殺人容疑で裁判にかけられるアラブ人モハメドを山の向こうにある町へ送るよう憲兵から命じられる。山道を進んでいく途中、モハメドに復讐を果たそうとする者達からの襲撃を受け、反乱軍の戦闘に巻き込まれる二人。二人はさまざまな危険を切り抜けていく。良い話だと思うけど、地味で穏やかな作品。でちょっと退屈だけど、カミュのメッセージ性が強い映画だと思います。




ネタバレ↓




ダリュとモハメドが出会い、過酷な旅を通じて二人は友情を育み、ラストに素晴らしい決断を下す。死以外ないと絶望するモハメドがダリュと出会い、新しい生き方を選ぶ。映画の話だけではなくて、何かで悩んでいる人全てに向けられている。『死んではならない、生きろ!』これがこの映画の強いメッセージなのだと思う。
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