このレビューはネタバレを含みます
一目惚れって稀で、その想いを一途に貫くことはもっと希少。
妖艶なキャロル、美しいテレーズ。
惹かれ合うふたりもまた美しい。
離婚で揉めているキャロル、いつも自分本位ではあるけれど、そんなところも含めて彼女の魅力なのでしょう。
一度は離れても、また運命はつよい引力とともにふたりをつないでしまう。
自分らしくいられる場所、テレーズにとってのキャロル。
おなじ家に居場所がない夫婦生活を送ってきたキャロルにとって、テレーズがそうであることを願った。
公開当初、劇場で観たポスターが脳裏にずっと焼きついていた。
当時観るより、いまのあたしが観るべき作品だったような気がした。
「あなたはふしぎなひと」
「天から落ちたよう」
「ひとに惹かれる理由や嫌う理由はわからない。わかるのは、そのひとに惹かれるか惹かれないかだけ」
「でも、自分を偽る生き方では私の存在意義がない」