ダンクシー

キングスマンのダンクシーのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.5
「私たちが好きだった昔の映画ならここで私は計画を明かし現実離れした方法で君を殺そうとするが君は現実離れした方法で逃げる」
「それなら結構」
「だがこれは映画じゃない」

原作は俺が大好きなウォンテッドやキック・アスのマーク・ミラー。そして監督はマシュー・ヴォーン。これはねぇ、面白いとしか言い様がない。イギリス映画らしい、極上のエンタメ作品だった。
主人公がエグジーだとは思わなかったなぁ。てっきりハリー(コリン・ファース)が主人公かと思ってました笑
エグジーの父親は偉大なキングスマン。そして彼もまたキングスマンを目指す。あれ、この感じ、なんか思い出すな…。そうだ、ウォンテッドもそうだった!まあ原作が同じですからね。やっぱり後継者モノは面白いよね。
成長ドラマとして、クサくなりすぎなかったのがいい。塩梅が上手。エグジーとハリーの関係とか成長とかの要素は必要最低限に抑え込めてた。余分に描かれてるのが1つも無かった。必要なところだけピックアップして繋げていた。

「"生まれの貧しさでは人生は決まらない"と言いたい。学ぶ意欲さえあれば変われるんだ」

これ、映画好きは間違いなく興奮する映画だと思う。
まず俺が特に印象に残ったのが、サミュエル・L・ジャクソンがチーズバーガーを食べるシーン。ベラベラと語りながらハンバーガーを食べるのは、"パルプ・フィクション"を彷彿とさせる!また、"スターウォーズ"でルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルがアーノルド教授で出てるのも何気にアツい。007とかミッションインポッシブルとかスパイ映画は沢山あるけど、キングスマンはスパイ用のガジェットがなんか懐かしいというか、ロマンに満ちてて尚且つスタイリッシュだからオシャレ度が段違い。

「人を救うためには犠牲を出す覚悟がひつようだ。」
「あんたを救って死んだ俺の父親をはく製にしてあるか?」
「彼に報いるため命を懸けてきた」

キングスマンは、礼儀・礼節がメインだ。だから劇中でも礼儀は口酸っぱく勝たられる。しかーし、人はバンバン殺すし容赦ないし下品な場面もある。ただ、品があるんですよね。非道徳的で無作法な行為の数々も、キングスマンだと礼儀を弁えて紳士的な振る舞いをしながらスタイリッシュにやってるから許せるしカッコイイんだよねぇ。万人が観てもそう思うはず。
だから、バイオレンスとかが苦手な人でも観やすいし嫌悪感なんかほとんど感じないと思う。むしろ、アクションとか展開が超ぶっ飛んでるからそういうのを感じる暇がないのかもしれません。

「私は神を裏切り軍の中絶クリニックに勤めるユダヤ系黒人男性と性交した。悪魔を称えよ」

とにかく、テンポがいいし色鮮やかで演出もズバ抜けてて、全く隙がない。そして絶対に観てて飽きない。巧すぎる。
何といっても、協会のアクションシーンが脳汁ハンパなかった、マジで最高すぎたな〜!こーいうアクションが大好物。こんなの普通のスパイ映画じゃ絶対ありえないもん笑笑
インプラント大爆破からの花火もエグすぎたな〜!これがやりたかったんだぜ〜ってのがヒシヒシと伝わってきた。そして最高に気持ちよかった。音ハメもしてたし。やりたいことを全力でやれてて素晴らしい。

うん、まぁ何が言いたいかというと、エンタメ映画として最高峰のレベルだってコト!
ダンクシー

ダンクシー