ヘイトフル・エイトのkaoruiのレビュー・感想・評価

オープニングの雪に埋もれたキリストや嵐に追われる駅馬車の描写は大きな画だ。風格が漂う。
時間が遡り、別視点での謎解き、下世話でバイオレントなトーク、ドロドロギリギリのサスペンスなど、らしさが凝縮される。
バイオレントなおっさんらの、血まみれ肉弾、北や南や白や黒や善悪を越え、皮膚感覚で結ばれた絆が妙な感動を呼ぶ。
その単純さが小賢しい駆け引きを吹っ飛ばす様は痛快だ。