まつこ

天国は、ほんとうにあるのまつこのレビュー・感想・評価

天国は、ほんとうにある(2014年製作の映画)
3.3
少年の臨死体験とその家族に纏わる物語。

世界で900万部以上を売り上げた同名作品の映画化。実話であるというのが興味深い。

息子の臨死体験に牧師である父親はのめり込む。夫婦関係が悪化しても、街の人と折り合いが悪くなっても、娘がイジメられようとも。宗教家としての興味、贖罪、愛する我が子を信じるために。

こう書くととんでもない父親のようだけど、前半の描写が丁寧だからいいお父さんだなぁと思えた。(個人的には途中ハマり過ぎ!とも思ったけど)

あのシーンで使われる〝神様はみんな平等に愛している〟って言葉に胸が痛くなった。無宗教の私でもきっと思ってしまう…「愛しているなら助けてよ」って。二人で話し合うあのシーンが好き。

私も幼い頃、引っ越した子の家の場所を聞いていないのに夢で見て行けちゃったことがあったりする。(今考えると怖い)なんだかよくわからないことってこの世には溢れているんだろうな。

コルトンくんを演じたコナール・コラムくんがキューピー人形のようなキュートさで癒された。家族で合唱するシーンが好き。

形はなんであれ信じることからすべては始まる。「ある・なし」じゃなくて「何を信じたくて・何を見たいか」の方が重要なんだろうな。
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