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天国は、ほんとうにあるのはのレビュー・感想・評価

天国は、ほんとうにある(2014年製作の映画)
3.8
あらすじ
教会「神を信じなさい」
牧師父「神を信じましょう」
教徒「神を信じます」
息子「この間天国行って会って来たよ」
牧師父「嘘つけ」
教徒「嘘つけw」
教会「嘘つけwwwwww」

感想
ものすごく面白かった。
ある意味系ですけど…。
始まったばっかりの時は、宗教色強いのかな? だとしたら選ぶの失敗したな〜、とか思ったんだけど、ここまで好奇心を刺激してくれるとは。

キリスト教徒の間での、キリストの感情的な扱いってこうなんだ…と、ものすごく興味深く観た。
本来広める係の牧師も教会も、手放しで天国の存在を認めちゃいけないのね。
新興宗教だと、教義の実在として歓迎されそうなもんだけど。
教会としては、それが新たな偶像化するのを嫌ってるって面もあるんだろうけど、牧師って、実存自体は信じきってる訳じゃないんだ〜。
おもしれ〜。

この感じは実際もそうなんだろうか?
そうだとしたら、キリスト教徒がなんでキリスト教を信じる事にしてるのか、ものすごくふしぎ。

自分の中にある宗教的観念というのは、「食べ物を粗末にしたらバチがあたる」なんだけど、これに対して別に疑いなんて持ってない。
そういうことをする人間は幸せになれないと思うし、もったいない事をしてしまったら、それだけで嫌な気分にもなる。
実際にバチがあたった人なんて見たことがなくても、この感覚に疑いを持つなんてことはこれまでにも、これからも一生ないだろう。

宗教観って、こういう自然な感覚じゃないの?
聖書に書いてある事が正しい、と言いながら、その実疑いを捨て切れていないとか、ものすごく不自然な感覚で面白い。
アメリカ人はなぜ、こんな不自然な状態を良しとしているのだろうか?
興味が尽きない。

この映画に描かれている事が全てではないだろうが、一つのサンプルとして大変興味深かった。

実際のところ、作中で主人公は真実に辿りついてますよね。
心理学者の言った話のところで。
人は皆、望む答えだけを聞けるまで尋ね続けてしまうものだから〜、って感じでスルーしてたけど、結論あれが真実かと。

子供がおじいちゃんの写真を当てる、とかも、はい、と答えて欲しくない親の空気を察してのことでしょう。
こんな小さな子供が嘘をつくわけがない〜、とかバカなこと言ってるけど、相手を喜ばせる為に話を合わせることは嘘とは言わないし、本人も嘘と思わずに嘘つくなんて良くあること。

まあ、ぼくたちは実際の所、いま目にしているこの世界の実在さえ証明する事は出来ない。
天国が本当にあったところで、別に不思議でも無いし、どうでもいいことなんだけど。
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