あさからあさまで

あと1センチの恋のあさからあさまでのレビュー・感想・評価

あと1センチの恋(2014年製作の映画)
4.2
親友と恋人。その二つの領域を分ける境界線とはどんなものなのだろう。お似合いの二人なのに、若い頃の二人はそれが恋愛だと気づかず「愛している」という言葉がなかなか素直に言えない。もどかしい。ようやく一方が愛していることに気づいてもそんな時に限ってもう一方はそういうタイミングではなくなっていたりする。そんなすれ違いが続くところは観ていて胸が詰まる思いだったけれど、でも、お互いがお互いの夢や気持ちを大事にしようとしているからこそのすれ違いなのかもと納得出来る部分もあり、いつしか二人を応援している自分がいた。愛の行方の結末は、美しい景色と相まって、とても印象に残るものだった。