勝沼悠

あと1センチの恋の勝沼悠のレビュー・感想・評価

あと1センチの恋(2014年製作の映画)
5.0
 子どもの頃から一緒のロージーとアレックス。高校卒業のパーティでロージーは別の男の子どもを妊娠。そこから二人の人生は分岐していくが。。。

 『白雪姫』の リリー・コリンズの魅力が爆発。
 二人を中心に見ると、いかに人は弱く、いかに恋愛は残酷か。個人的には結ばれない終わり方の方がいいかなぁとも思ったが、多くの人はやっぱりハッピーエンドがいいのかな。一歩踏み出しさえすれば結ばれる二人なわけで、そういう意味で邦題の『 あと1センチの恋』はいい邦題。
 遠くにいてもメールやビデオチャットでやりとりできる今だけど、ここ一番ではきっちり手紙を書く二人がいい。そこを意識した原題の『Love, Rosie』(愛を込めて、ロージー)もやっぱり味わい深い。
 妊娠によって大学進学という夢をあきらめたロージーが、長い年月を通して見ると別の夢を叶えていく姿もいい。ただキュンキュン恋愛映画なだけでなくて、実は人生を考える映画でもあると思う。

 主役の二人も運命的だけど、妊娠した時に行った薬局のバイトと一生の友達になっちゃうのもなかなか素敵な運命だよね。。。
 
勝沼悠

勝沼悠