凄腕ビジネスマンの主人公サム。大学の銃乱射事件で息子を失った事で精神を病みボート暮らしに。そんな時元妻から遺品として息子の作った曲を渡され、それをカバーすることで息子を理解していく話。
ミュージカルではなく音楽を通したヒューマンドラマ。
「シングストリート」的なバンドの結成、成功物語だけでなく、キーマンとなるクエンティンとの擬似親子のような関係性も魅力的でした。お客さんが増えていったり、良い感じにハッピーになった所で突き付けられる真実。サムが抱える大勢の前で演奏できない事情がなかなか深刻で、前後半で曲の印象がガラッと変わります。曲が良いからこそ余計に驚きます。
ネタバレになるからあまり言えませんが、楽器をかじってる者として、バンド好きとして見ると余計に考えさせられるというか、それでも前に進むしかないという言葉が染みました。
楽器屋の店長役でローレンス・フィッシュバーン出とる。びっくり。