ふみ

流浪の月のふみのネタバレレビュー・内容・結末

流浪の月(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

家に帰りたくない小学生の女の子を家に誘った男。2ヶ月後誘拐で逮捕され、15年後偶然にも再会する2人の話。

とにかく2人をそっとしておいてあげてという感想。

人間を肩書きやステータスで見るというのは、大人になるにつれ無意識のうちに行ってしまう行為。
そっとしておけば良いのに、掘る必要が無いのに、メディアやご近所はアレコレ調べ決めつけ拡散する。
私自身もその一端を担ったことは無いのか、自問自答しとても胸が痛かったです。

ラストシーン、文は性器が成長しないという男性の尊厳を削がれた存在というのは驚きでしたし、同情しました。自分を「男性」ではなく「文くん」として接してくれる更紗やりかちゃんの無垢な眼差しは居心地が良かったんだろうなと。でも誘拐然り犯罪はダメです。
更紗は性的な目で見ない文(その欲求が生じない)の横は居心地が良かったんだろうなと。

誰にも干渉されない場所でひっそりゆっくり生きてほしい。
ふみ

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