純菜

君が生きた証の純菜のネタバレレビュー・内容・結末

君が生きた証(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

大切なひとが居なくなっても、おなかはすくし、電話はなるし、仕事はある 生きていく

「失われたものは取り換えがきかないけど」「なくしたものが忘れられることは無い」「君と一緒に歌えたらいいのにな」
「息子よ」「息子よ」「息子よ」

君と一緒に歌えたらいいのになって、本当に 本当にそれだけ、彼にとってはそれしかなくて

だけどもうどうしたってそれは叶わなくて

主人公が車で話すシーン
「何考えてた?」
「俺の息子だから」
「その子が殺したのも誰かの息子や娘だ」
「わかってるけど」「あいつは俺の子だ」

わかってるけど
わかってるけど、それでも、どうしたって、息子で、愛しくて

大学の慰霊碑?の前で、俺の息子がって泣き崩れるシーン、とてもとても苦しかった…。

最初から加害者の父親って目線で見ていたら、わたしの気持ちも変わったのかな。
変わらないと信じたい、ああでも、息子は事件の犯人なわけで、世間はそれを許さなくて、ただ息子を感じていたいだけなのに 大好きだった大切だった、自分の命に代えてまで守りたかった息子の残したもの、音楽を、大切にしたかった、それだけなのに

だけどきっと、わたしが被害者の親族だったら、許せないって思うんだろうな

ウーーーン
でも お父さんも息子を失って 悲しくて 責められる理由はきっとどこにもない 責任もない、ないもん、子どもだってもう自分で責任取れる年齢じゃない、わーーーこんがらがってきた!

とにかく、考えさせられる作品でした。
観た後5日間位ブルーでした。
でも、素敵な映画。
純菜

純菜