Noi

奇跡の2000マイルのNoiのネタバレレビュー・内容・結末

奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

女性一人がラクダ4頭、犬一匹とアリススプリングスからインド洋を目指すというユニークなストーリーと、オーストラリアへワーホリで行っていたこともあって、見ようと思った作品。

今作品でミア・ワシコウスカがオーストラリア出身だという事に初めて気づいた。ミアさんの体当たりの演技に脱帽。あんな日差しの強い、さらに砂漠の中であれだけの演技を引き出せるなんて。自然に演じているようだけど、どこか惹かれる。それにラクダを見事に操っていてすごかった。ラクダ絶対怖いわ...ロビンがアボリジニの人達と言葉が通じないにも関わらず、コミュニケーションを取り合っている姿がとても微笑ましかった。

カイロ・レン役のアダム・ドライバーが出ていてびっくり。最初はどんなけ空気が読めない写真家なんだと思っていたが、彼もロビンの旅に浄化されるように最後には変わっていた。初めは音楽をガンガンかけて乗り回していた車も、後半になると、静かに走っている。アボリジニ達が住む住居で写真を撮ることしか考えていなかった彼も、旅が進むにつれて先住民との接し方も変わっていった。ロビンの旅は彼女自身にだけではなく、いろんな人に影響を与えたに違いない。

このストーリーが実話だと知った時の衝撃といったら...さすがにこれはフィクションかなぁと思っていた。ミアさんもかなり汚れてたけど、実際にはもっとすごい状態になってたんだろうな...ラストシーンでインド洋に到達した時のロビンとラクダと海の絵がとても綺麗だった。彼女の旅を通して、オーストラリアの自然の厳しさ、美しさに触れることができた。意志の強さに元気、勇気をもらった。一人旅がまたしたくなった。
Noi

Noi