くろきつ

コールのくろきつのレビュー・感想・評価

コール(2002年製作の映画)
3.8
完璧主義で凶悪な誘拐犯に立ち向かう夫婦の姿を描いた緊迫感溢れるクライム・サスペンス。

「激流」でも悪役を演じたケヴィン・ベーコンが幼い娘を誘拐する凶悪な誘拐犯を演じてるということで観た映画。シャーリーズ・セロンとダコタ・ファニングも出ていて意外と豪華な映画だった。誰も傷つけることなく誘拐をして金を取ることを成功させる完璧主義な誘拐犯の計画に些細な誤算が生じたことで巻き起こるスリリングな犯罪劇。この誰も傷つけることなくっていうのも後々に誘拐犯たちの真の目的を知るキーにもなってくる。そう考えるとモヤモヤが残る映画だったと思う。一見ハッピーエンドに見えるがどこか虚しさが残る、そんな結末。結構特殊な映画で、前半の緊迫感のある誘拐犯との心理戦が続くかと思いきやハリウッドらしいアクションへとシフトチェンジ。私はすごくいいと思ったが人によって賛否が分かれそう。よく見るとご都合主義的なところも多いがそれもケヴィン・ベーコンをはじめとした力のある俳優陣で何とかなっていた。
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