LaserCats

ある神父の希望と絶望の7日間のLaserCatsのレビュー・感想・評価

3.7
ずっと気になっていた作品。観賞後もしっかり噛みしめたくなる映画でした。
主人公はアイルランドの田舎町の善良な司祭ジェームズ。ある日の懺悔で殺害予告を受けてから、約束の日までの1週間をユーモアもまじえながら主人公の心情とともに丁寧に描いていきます。
ジェームズは問題を抱えている人たちに手を差し伸べ、寄り添うような人である一方、町の人たちはその助けを拒んだり、逆に侮辱してきたりするんですよね。本当に失望することばかりなんです。
ここに留まって彼らに手を差し伸べ続けることに意味はあるのかとか、色々考えたと思うんです。司祭だって気持ちは揺れて当然なんですよね。彼の大切にした美徳“赦し”について考えたくなるラストシーンでした。
ブレンダン・グリーソンの懐の深さと人間くささに魅了されるとともに、アイルランドの地味ながら雄大な自然の美しさにも感動しました。
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