カッシー

ドクター・ストレンジのカッシーのレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.8
人生初IMAX3D!いやぁ、すごいですね。巨大なスクリーンに映し出されるくっきりとした映像と包み込まれるようなサウンドは圧巻でした。
こんな体験ができただけでも満足。今後はMCU作品だけでもいいからIMAX3Dで観るようにしようかな。

あと、マーベルロゴが今作から新しくなってたんですけど、なんであんなにワクワクするんですかね。あの赤と銀のロゴと音楽が流れると自然と座席で背筋が伸びてこれから観るものすべてを吸収しようって気になります。

というわけでここから本題の映画自体の話。

なんと言っても今作の出来を大きく左右したのはベネディクト・カンバーバッチの起用ですね。この人の演技力、画面映え、カリスマ性が映画のルックやおもしろさにプラスアルファの魅力を与えているのは間違いないですね。
そしてとても話題になっていたビジュアルの部分。これはもう革命的ですね。MCUを何段も上の世界に押し上げるような、"こんなもん見たことない‼︎"というシーンの連続でした。
当然街がグニャグニャに曲がる予告でも出ていたあのシーンや逆再生、時間停止の中でのアクションシーンなど映像技術の発展によって再現が可能になったシーンも多かったですが、クライマックスのあるトンチを効かせた展開は映像技術ではなく、アイデアで面白いと感じさせるアナログな映画の魅力を感じることができて、面白い映画はCGだけじゃ作れないぜって言われてる気がして少し嬉しかったです。

文句を言えば、修行の過程と時間経過がわかりづらいのであそこまでの魔術師になる大変さが伝わりづらかったですね。あとは、原作のドクターストレンジは笑っちゃうほど強いんですよね。どんだけ強いかと言うと、原作のシビルウォーではどちらかの派閥の味方をすると勝負が一瞬でついてしまうので"私は屋敷で断食をするから"といってシビルウォーに参加しなかったのはファンの間では有名な話。今作では魔術師になりたてとは言え、雑魚に手間取りすぎ、傷負いすぎだったのはちょっと残念でした。アベンジャーズ参戦の時点ではもう圧倒的に強くなっててほしいですね。そしてそんなドクターストレンジをも打ち負かすようなとてつもなく強くて恐ろしいサノスが見たい!

インフィニティウォーに向けて役者が揃ってきたMCU。かつてないクロスオーバー映画がより楽しみになるMCU最新作でした。上映館数はもうだいぶ少なくなってしまっていますが是非IMAX3Dで!
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