IMAXの圧倒的な没入感と迫力を体験できて良かった。
あの大画面で"フュリオサ"の予告を見ることができたのも嬉しい。
肝心の本編は、前作の何倍も物語として面白く楽しめました。
サンドワームを乗りこなすシーンの圧倒的な砂の滂沱と全身を包む音は息が詰まるほどの臨場感で最高。ハルコンネン家の母星のモノクロなビジュアルの斬新さと気持ち悪さが絵的な面白さのピーク。
作品全体を通してVFXのすごさというよりは、とにかく絵画的なエピックさに圧倒される映像体験だったと感じました。
ただしどうしても宙吊り感のあるストーリーであり、結局はカタルシスの薄い煮え切らない後味なのも事実かなぁ…と。
フレメンを率いて皇帝軍に全面攻撃を仕掛ける絵的にはめちゃくちゃ盛り上がる大スペクタクルシーンも、不穏な影が常にちらつくことでテンションが上がり切らない…が、サーガそのものの構成に起因するものではあり、今作のポールのダークな顛末も含めて帝国の逆襲的なエンディングでこれはアリなのかなと。
それでもベネ・ゲセリットの教母の陰謀がストーリー全体を支配している中で、誰が何を目的に戦っているのか、誰が得して損をするのかが中盤〜終盤にかけてだいぶわかりづらく感じました。
原作未読のため大まかな話の流れがわかっていれば感想も変わるのでしょうが…
ポールの一挙手一投足に"予言通りだ…はわわ…"となるスティルガーの可愛さ危うさが良かった。
フェイドは期待感を煽るプロモーションの割にはそこまですごいキャラクターになってなかったかな…
SFガジェット的な楽しさが少し希薄なのが気になる、遠未来すぎて現代のテクノロジーの面影ないのは世界観の設定上仕方がないとはいえワクワクは薄い。
あの世界の娯楽って何があるんだろか。
総合的にはパート３が楽しみになる見応え抜群の中間地点。
またIMAX行きたいなぁ
