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ドクター・ストレンジのRのネタバレレビュー・内容・結末

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画館で1人で鑑賞。

2017年公開のマーベルヒーロー作品。

監督は「フッテージ」のスコット・デリクソン。

マーベル・シネマティック・ユニバース、フェイズ3の2作目に当たる作品。

それがこのドクター・ストレンジだっ!!

正直このキャラに関してはマーベルVSカプコンでも誰か友達が使ってたなーぐらいにしか印象がないキャラで、実写化ぎ決まって、監督がスコット・デリクソンに決まっても「地球が静止した日」の監督でしょう?微妙なんじゃねぇかなーとあまり期待はしていなかったんだけど…。

主演がホアキン・フェニックス(教授のおかしな妄想殺人」)が断念した後(正直ホアキンバージョンも是非観たかったが笑)、あの海外ドラマ「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ(「ズーランダーNO.2」)に決まった後は俄然観る気に笑!!

我ながらミーハーだなぁと思うが、その後もほかのレビュワーの方々がかなり好評とあって楽しみにして鑑賞!

なるほど!面白いっ!!

冒頭、後々ストレンジの師となるエンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン「ヘイル・シーザー!」)と今作の敵役でもあるカエシリウス(マッツ・ミケルセン「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」)とその同志による街中での多重構造バトルから最高に魅せてくれる。

言ってしまえば、「インセプション」のビルが無限に変形するあのシーンをバージョンアップさせたものと言うべきか、とにかくそんな摩訶不思議な空間の中でアクロバティックなバトルシーンが堪能出来、「ものすごいことが起こってる」のが誰の目にもわかる劇的なシーンとなっている。

使う武器も光輝く波動のような魔術を出して、戦うのでかなり熱く燃えるフックとしては充分な出来だった。もうこの時点でおもしれー。

そこからドクター・ストレンジがどのような過程を得て「ヒーロー」になったのかを従来のヒーローものと同じく語られるんだけど、その語り口もテンポ良く見せてくれ、ノンストレス。

特に今作の主人公ストレンジは「アントマン」のスコットに似て、かなりユーモアがあるタイプなので、皮肉を効かせた口調から端々で笑えるシーンがあるのも嬉しい。

特に資料室でのウォン(ベネディクト・ウォン「ハミングバード」)との音楽アーティストネタの掛け合いは面白かった。

他にも予告でもあったモルド(キウェテル・イジョフォー「トリプル9 裏切りのコード」)に渡される紙での「何の呪文だ」「Wi-Fiのパスワードだ」はわかっててもやっぱ面白かったwこういう所で笑わせてくれるのは後半シリアスになりがちなヒーロー映画において大事な要素だと思う。

そうそう、今作ヒーロー映画と共に「ヒラヒラ萌え映画」であるとも言える!!

今作におけるヒラヒラはドクター・ストレンジのコスチュームの一つである「浮遊マント」!

こいつがまぁ、可愛い!!ストレンジのピンチから敵に覆いかぶさり、頭を包んでそのままボッコボコにしたり、「そっちじゃない!」とピンチアイテムの方に誘おうとしたりとまぁ、ストレンジとの絡みがいちいち萌え!!

1番可愛かったのがヒロインのクリスティーン(レイチェル・マクアダムス「誰のせいでもない」)にフラれたストレンジを慰めようと両目から流れる涙をソッと拭いてあげるシーン!これも予告で流れてたけどまさかそういうシーンだったとは!!お前はオカンか笑!!

今まで個人的なヒラヒラナンバーワンは「アラジン」の魔法の絨毯だったが、ヒラヒラ界の新たなニュースターの誕生に立ち会えたことに喜びを感じる笑。

けど、この浮遊マントを装着しての、ドクター・ストレンジ降・臨☆!!のシーンは激アツだった!!

「アントマン」ほどコメディに振り切ってはいないけど、前述のまさにファンスティックと言わんばかりのバトルシーンと絶妙なキャラクターとユーモアのアンサンブルを堪能できた作品だった。

こう出てくるヒーロー出てくるヒーロー、初めは何だかなーと思っても作品観終わると応援せずにはいられなくなる。

この感じ、平成仮面ライダーの初登場を見た時の感じと似てる!!

でも、それがヒーローとしての正しい形かもしれないなぁ。

次作とユニバースに本格的に加わるインフィニティ・ウォーにもますます期待が高まる!!

あと、今作お馴染みのエンドロール途中でワンシーンあるんだけど、その後の最後にももうワンシーンあるから気をつけてください!!結構安心して帰っちゃう人がいたから!多分その最後の方が重要っちゃあ重要!!
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