緑

(秘)ハネムーン 暴行列車の緑のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽の使い方がひどいあたおか作品。(絶賛)
基本はカントリーとフォークっぽく、
ひどいシーンでも牧歌的。
そしてスナックでヒロインが輪姦されているときが
♪今日もまた誰か 乙女のピンチ〜
である。
めちゃくちゃおもしろかったというか、
おもしろを通り越して選曲に感動した。
「ピンチ」という言葉の概念が揺らぐ!!

それだけ体を起こせるなら
自分の傷口がどうなっているか見えるだろとか、
人が顔を洗ったあとの水を飲むのは嫌だなぁとか、
知らない人が飛び込んできても動じない馬すげーとか、
ツッコミどころは多々あるが、
引っ掛かって立ち止まる余裕がないほど
作品のテンポの良さに引っ張られた。

逃亡犯ふたりが春夫と冬彦で、
ヒロインは秋子。
新郎は夏に因んだ名前に違いないと確信。

ヒロインの順応性の高さで
アウトローな青春ロードムービーに思えたが、
トークショーによると西部劇からのイタダキだそう。
そっちの教養は皆無なので全然わからなかった。

よろず屋の主人と洋品店の店長/警備員もよかった。
薬屋のオネーチャンはご愁傷様だった。

気になったことはふたつ。

ひとつめは、ウエディングドレスの下がショボい!
ウエディングドレス用のインナーって
コルセットだのガーターだのじゃないのか。
フツーすぎるブラとショーツで、
あのタイトなラインのウエディングドレスは……。
ここは衣装さんに頑張って欲しかった。

もうひとつは、レイプされているところを
見られたら困るだろうというのは
本作に限らずよくあるシーンだが、
男性の思い込みではなかろうかということ。
いや、そういう女性もいるだろう。
しかし、それ以上に助けてほしいと思う女性も
少なからずいるのではなかろうか。
緑