緑

サン・セバスチャンへ、ようこその緑のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

クラシック映画大好きおじいちゃんが
若い嫁の仕事に連れ添って行った映画祭で
嫁と新進気鋭の監督の
人目を憚らないいちゃこらに胸を痛めたり、
現地で知り合った若い女医に入れ込んだり、
嫁に離婚を切り出されたりする話。

こういうのでいいんだよ系の軽やかさに
クラシック映画のオマージュとなっている
おじいちゃんの見る夢や妄想が
モノクロで挟まれる。
元ネタ全部わかったほうが楽しいんだろうな。
自分がわかったのは「市民ケーン」と
フェリーニくらい。

命を取らないどころか
去り際に健康アドバイスを繰り出す死神が
とてもいいキャラで好き。
無意味と空っぽを混同するなというのは
目から鱗で、
無意味の詰め合わせが人生なのだとしたら
散らかり放題の部屋の片付けもせねばと
思わせられた。
緑