きよみず

博士と彼女のセオリーのきよみずのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
2.8
#37-2015 2.21 @ゆうばり国際ふぁんたすてぃっく映画祭

ホーキング博士のことを知っていたら楽しめたのかな。もちろんホーキング博士がご存命の偉大な物理学者ってことは知っていたけど、プライベートの面は全く知らない。多分そういう人は自分だけじゃないと思う。
だから、邦題とかポスターとかイメージしてきたものが大きく違ってびっくり。

見事なまで自分には全く響かなかった。前半テンポが早く後半だらけたように感じたのもあったが、2人の愛、博士の伝記、どれをとっても浅く感じる。むしろ奥さんの伝記って言われたら納得してしまうぐらい。
きれいごとばかりではいかないっていうのもわかるし、増えていく子供に博士の介護、世間体ということも含めると奥さんがいちばん大変な立場だったと思う。けど、結婚生活あたりくらいから奥さん目線からの主張があからさまに強くなってきて、どこにも感情移入ができない。ひねくれてる自分としては奥さんの行い全てを正当化、奥さんに同情させようとしてるようにも感じ、ますます映画に入れ込めなかった。

入れ込めはしなかったものの、見ていて回転や円を意識した演出やエンドクレジットでの壮大さは好きだったし、その博士を演じたエディレッドメインの演技は凄まじく、彼を見るだけでもこの映画を見てよかったなと思う。
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