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博士と彼女のセオリーのその他のレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
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ホーキング博士の半生というよりは元妻ジェーンの自伝なので実質この映画は前向きかつ希望を持って離別へ向かっていくラブストーリーだった。贅沢にも麗しく荘厳なケンブリッジ大学をステージに美しい人間たちが宇宙や宗教や愛について話したりするから終始画面の圧が強い。踊る男女の姿を星の誕生と死にオーバーラップさせるのにはまんまとときめいけど、人間の過ちが随分と蓋をされて美化されすぎな気もして、愛憎や嫉妬やズルや卑怯さや小賢しさをなんとしてでも無視したいという意図を感じてしまった。血の通わない美しさは、宇宙の法則や数式だけでも充分足りていたのに。しばしば可哀想な理系研究者が見る夢みたいなチートな場面があり実話かどうかはさておき苦笑いしちゃった。その一方で旦那が実績が上げてる傍ら女性研究者が子育てや家事に追われて自分の研究が進まないっていうリアルな描写があってギャってなった。
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