オーウェン

ストレイト・アウタ・コンプトンのオーウェンのレビュー・感想・評価

4.5
ギャングスタラップの発端となったラップグループN.W.A.の結成から解散、その後までの伝記映画。

このN.W.A.というのが今でも現役なアイス・キューブやドクター・ドレ。
イージー・Eなど粒ぞろいのラッパーが顔をそろえていた。
その中でリリースしたのが「ストレイト・アウタ・コンプトン」。

過激すぎてFBIが歌詞の内容に警告をしたという話まで残る「Fuck tha Police」。
もうタイトルだけでもヤバ目なのが見て取れる。

その後はグループ内の対立だったり、金銭問題などが憂き目で解散へ。
ライブの演奏だったり、曲が生まれる過程などが、ラップ未経験でも何の問題もないほど熱い。

暴動まで起きる始末なのも観客の熱量を感じる結果。
差別主義者の警官など、今も変わらないアメリカの姿勢が見て取れるのも面白い。

役者もびっくりするぐらいそっくりで、アイス・キューブなど自身の息子を使っているのだからすごい再現度。
ラストには本人映像まで登場する。
ラップ映画としてはこれまでの中で一番の出来だと思う。
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