ふじこ

ハード・パニッシャーのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ハード・パニッシャー(2013年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

復讐って気持ちいいよな~…って感じの映画。

英国特殊部隊所属の軍人ジミー。そこに両親が揃って亡くなった報せが入る。
話を聞くと、ギャングと思しき奴らに生きたまま火を点けられて殺されたのだそう。
復讐心に駆られたジミーは調査を開始、事件に関わったギャング達を次々と出来るだけ酷い方法で抹殺していく。


って感じのお話。感じの、と言うか これが全てのお話。
原因は父親が運転中に女性が襲われているのを目撃して止めに入ったところ、オラつきながら近付いてきたギャングへ自衛のためにバットを振り下ろしたところすぐ死ぬ。
人を襲って過剰にオラついた上にすぐ死ぬギャングさんサイドが悪いんじゃないですかね…と思うものの、警察もギャングに関わりたくないのか、なかなか碌でもない態度。
だから主人公も一人で復讐を開始する訳なんだけども、悪を始末する必殺仕事人 みたいな扱いで報道に載ったために野心の塊みたいな刑事に目を付けられて追われる事になる。

かなり手際よく、両親と同じように火を点けたりなんだか凄くヤバそうな薬品を使ったり、口にコンクリートを流し込んだり車で引き摺ったりと、かなりの暴力性を持って復讐していくんだけども。
まぁこれは お前の母親レイプしてやったぜ!優しいから向かい合わせで母親の方にガソリン多く撒いて先に燃えていくのを見せてやったぜ! とかまで言われたら…そりゃあしゃあないよな、と納得してしまうだけのゲスさがあるから。
そもそも白昼堂々と女性を襲ってる方が悪いから…。

途中で主人公の離婚寸前の妻(届け出出さなきゃなレベル)が助けてくれるんだけど、特殊部隊員だからしょっちゅういなかったのを妻が勝手に浮気してるんだと思ってた…とか言ってまた良い仲に。
しかし野心刑事が主人公を吊る為にギャングの一人を釈放して餌に。
ギャングもまたただでやられる訳にはいかないので、なんかアッサリ見つかった主人公の妻を殺してしまう。
ラストシーンでは車のトランクから妻の遺体が出てきて、現場に駆けつけた野心刑事が 殺すとは思わなかったんだよ!と言い訳をしていたものの、現場の警察官や警察の特殊隊員はすっかりジミーの味方になっちゃって、暗い足取りで去っていくジミーを見送る。

途中からちょいちょい警察に介入してきていた英国軍によると、このままジミー帰ってこなかったら…始末する部隊送らなきゃなぁ…みたいな話をして終わり。
そんなに重要人物だったのか?軍にとって。なんかこう…拷問のプロっぽい話で、捕虜から聞き出したナンたらの情報がどうのこうの…って言ってたけど、ジミーしか知らない大事な情報がある?感じ?この辺あんまりよく分からんかった。

なかなかガバい匂いもしつつ、処刑方法が色々あってまぁまぁ面白かった。処刑シーンはもっと観たいくらいだったわ。警察側の色々にあんまり説得力がなかったのが残念かなあ。ちょっと色んな要素を入れすぎたのかも知らん。
ふじこ

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