DJあおやま

オデッセイのDJあおやまのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.2
初めてトレイラーを観て心を躍らせた時からを考えると、やっと鑑賞できたという思い。前評判通りの傑作でした。
「インターステラー」に続いてまた取り残されてしまったマット・デイモンがたくましく火星を生き抜く。根っからの文系人間の自分としては、この作品を通じて科学の偉大さというものに感服。
科学的正確性を追及しているということもあり、展開に特に違和感はなく、程よくエンタメ性を織り交ぜていたという印象。さすが巨匠リドリー・スコットといわんばかりの、お手本のような堅実な映画という印象をおぼえた。そして、思惑通りラストにはつい涙を流してしまった。
近年「インターステラー」や「ゼロ・グラヴィティ」など、科学的正確性の高い真面目な宇宙モノが多く、どれも傑作ばかりで嬉しい限り。もちろん「スター・ウォーズ」のような作品も大好きだが、やはりこういった真面目な作品を作れるのはそれだけ科学が進歩した証拠ともいえ、いつしか宇宙と共存できる未来に想いを馳せてしまう。
1月に逝去したデヴィッド・ボウイの「Starman」は、使用されたシーンの高揚感も相まって、とても印象的。どうか安らかに。
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