DJあおやまさんの映画レビュー・感想・評価

DJあおやま

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

3月にオープンしたばかりナゴヤキネマ・ノイにて。補助席まで満席で、濱口竜介監督の新作を観られるぞという熱気に満ち溢れるなか鑑賞。
音楽とともに木々たちを映す長ーいカットを抜けると、『EVIL DOES
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

12歳の少女“ノラ”と少年“ヘソン”は両思いだったが、ノラの移住により離れ離れになってしまう。12年後にオンラインで再会するも、ニューヨークとソウルという隔たりがあり疎遠になってしまう。そして、そんな>>続きを読む

辰巳(2023年製作の映画)

3.0

暴力暴力、そして暴力。現代の日本映画とは思えないくらいの骨太な映画。森田想の体当たりな演技に目を見張るものはあるけど、ストーリーがイマイチ。頭の足りない反グレたちの薄っぺらい人間ドラマに思うことは少な>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

劇場へ観に行こうと思っていたけどなかなかタイミングが合わず、結局NETFLIXで。
なんて可愛らしい映画。きっかけは突飛だけど、おじさんと子供が絆を深めていく作品が悪いわけがなく。組員たちにびびって思
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

-

以前から気になっていて、ついに劇場公開ということで観てきた。
ただ、疲れていたのか作品にイマイチ乗り切れず、いかにも好みなストーリーのはずが最後までピンとこないまま終わってしまった印象。なるべく先入観
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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

-

土の中には動物たちが各々作り出した空間があって…という想像を掻き立てる設定と、キュートな動物たち、悪意のない世界観、言葉はなくともわかりやすいストーリー。ディズニーの短編として満点。
サウナを作ってい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

やっと日本でも公開を迎えることとなり嬉しい限り。登場人物が多く、時系列もばらばらで、また、当時の情勢についてある程度の知識を要するということで、事前に少しだけお勉強をして鑑賞に臨んだ。
長らく日本での
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.6

児童虐待、介護、トランスジェンダー、家族の呪いと今どきなテーマがふんだんに詰め込まれていて、ストーリーもなかなかに悲劇的。ただ、重いテーマに真摯に向き合う丁寧なつくりが好感で、なにより杉咲花の熱演が素>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

「こういう映画なんだな」と落ち着くことなくズラしの連続で、不条理な悪夢を延々見せられる最悪の3時間。
ボーの誕生のシーンからこの映画は幕を明けるのだが、もうそのシーンから最悪でボーの母親がおそらく医師
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

たまたま時間があったので、今さらながら鑑賞。
つい比較してしまうけど、『シン・ゴジラ』とはまるっきり違う、時代設定やキャラクター、展開に飽きずに楽しめた。
主人公たちの葛藤やテーマみたいなものをきっち
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

PMSやパニック障害に関する描写に偏りすぎることなく、何かしらを抱えた人たちに寄り添うようなハートウォーミングな作品。最近、生きづらさを描いた作品が増えている気がするが、そのなかでもとりわけ、良いドラ>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

-

・シリーズで一番好き(死の秘宝は観てないけど)
・ハリー、秘密の部屋から大人になりすぎじゃない!?
・バックビークを煽っておいて案の定返り討ちに合うしょーもないマルフォイ
・ルーピン、シリウス、スネイ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

すごい。近年観た映画の中で一番刺激的な設定とテーマを持った作品かも。
妊娠した状態で自ら命を落とした女性が胎児の脳を移植されて蘇るという、あまりにシュールな設定。その特異さとは裏腹に、内容は文学的で、
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

-

ちゃんと観るのは公開当時以来かも。これから時間をかけて死の秘宝まで観てみようかな。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

-

久しぶりに観たけど、ワクワクが詰め込まれ過ぎている。ロンの自己犠牲、スネイプ先生の良い意味での裏切り、たまらないですね。

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

-

久しぶりに観たけど、のっけからシビれまくり。仲間想いのハーヴェイ・カイテルに、なぜか無性に胸を締め付けられた。

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

今をときめく豪華キャストが集結し、東野圭吾の密室ミステリーが原作とあって、期待していたのだけど、あまりに残念な出来栄え。
二重・三重のトリックが〜みたいな触れ込みだったけど、蓋を開けてみれば構造ばかり
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.2

おそらくグレーな特性を持つ社会不適合者の苦悩の部分が全面に出ていて、申し訳ないが寄り添ってあげられない。あまりに破滅的で受難に満ちた生き方だが、岡山天音の好演によって、これがフィクションではなく実在す>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

年末に滑り込みで鑑賞。ヴィム・ヴェンダースの作品で観たことあるのは『パリ、テキサス』くらい。
日常の細やかな営みの積み重ねにうっとり。自分の仕事に向き合い、人との関わりが僅かにあり、小さな楽しみをいく
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(2023年製作の映画)

3.8

歴史にかなり弱いので、どこまで史実に沿っているかほとんどわからなかったけど、武将たちの生き様をもてはやすようなことはなく、戦国時代の残酷さをユーモラスかつ痛快に描いていて楽しかった。
北野映画ではお馴
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.5

『ウィッシュ』と同時上映。ディズニーキャラクターたちが集まって記念撮影をする、ただそれだけの短編なのに、涙が出るほど大興奮。ディズニーに詳しくなく、あまり意識的に通ってきたわけではないけど、それでも知>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.2

ディズニー100周年を記念するメモリアルな作品。冒頭から主人公・アーシャの祖父・ザビーノが100歳という設定が出てきて、100周年を意識した作品だとわかる。また、過去のディズニー作品のオマージュが散り>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

やさしさと包容力を持ち、どこか影のある”ちひろさん”を中心とした群像劇。ちひろさんは一見、芯のある女性に映るが、実際はなにか寂しい過去があり、どこか空虚で、もろく弱い部分も持っている。人と近づきすぎす>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.8

やっと観に行けた。原作は未読のまま。
これまでの今泉力哉監督の作品にはない静けさがあって、軽妙な会話は少なめ。静かに流れるように過ぎていきつつも、心にずっしりとした重みを感じる144分間。上映時間の長
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.3

豪華キャストに惹かれて、2人のラブストーリーかと思って観たけど、実際は家族愛に満ちた喜劇で、佐藤浩市に泣かされっぱなしの2時間超だった。
舞台はコロナ禍真っ只中、今観ると緊急事態宣言や協力金だなんてワ
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.0

テレビドラマ版は観ていなかったけど、ちゃんと楽しめた。話はけっして一本筋ではなく、テレビドラマ版以降の世間の出来事を取り入れつつ同窓会的なノリで、次々にキャラクターが登場してはわちゃわちゃを繰り広げる>>続きを読む

まなみ100%(2023年製作の映画)

2.8

主人公・ボクが軽薄で信念が感じられず、やることなすこと何もかも嫌で、とにかく好きになれなかった。(職員室に乗り込むところなんて最悪)。というか、ただただ何を考えているのかわからない。まなみちゃんに会う>>続きを読む

まーごめ180キロ(2023年製作の映画)

4.2

シネマスコーレでまた上映がかかったので、やっと観に行けた!
ママタルト大鶴肥満の持ちギャグ“まーごめ”を追ったドキュメンタリー映画。大鶴肥満が思い出の場所を順に巡り、そこでの思い出を一人で語っていく。
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さよならエリュマントス(2023年製作の映画)

4.0

76分という手頃な上映時間と大野大輔監督になんとなく惹かれて観たら、面白かった!
井口昇監督の『キネマ純情』を観たとき以来の衝撃。青春モノかと思いきやそうでもなく、感動の展開があるのかと思えばそうでも
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.8

エドワード・ヤンの作品を観るのは、『牯嶺街少年殺人事件』、『カップルズ』、『恐怖分子』、『台北ストーリー』に続いて5作目。せっかく良い作品なのに、邦題が残念すぎる。
身勝手な男女10人の2日半を描いた
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.3

さくらももこのインスピレーションと、音楽への愛が詰まった名作。これが30年近くも廃盤状態だったなんて恐ろしい。簡単にNETFLIXで観られるようになって感謝しかない。
さくらももこの描く和製ディズニー
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

色褪せないどころか今観ても新しい。むしろ、残念なことだけど、世の中がこの混沌とした世界観に近づきつつある。
金田のバイクや、鉄雄が右腕を創造するシーンとか刺さるシーンが多すぎる。

クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年製作の映画)

4.2

久しぶりに観たけど、面白っ!
ひまわり初登場、ひろしの名台詞、セル画の質感、オカマたち、臼井先生の特別出演、シュールな歌ギャグ、健康ランド、すべての要素が懐かしく愛おしい!

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

3.5

シリーズ初の3DCG。ぬるぬる動くしんちゃん、その愛らしい丸っこさ、風間くんの髪型の立体感、いつもの春日部の街並みのディテール、カンタムのメカメカしさ、そのすべてが新鮮で観ていて楽しかった。ただ、中盤>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

ずっと観ていなかったけど、『懐玉・玉折』を観終えて『渋谷事変』を控える、このタイミングでやっと鑑賞。
原作読んだ時より感動してしまったのは、乙骨に緒方恵美、里香ちゃんに花澤香菜というキャストのおかげか
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.3

吹替版にて鑑賞。上映時間がオリジナル版は84分なのに対して本作は135分とやたら長く、どれだけオリジナル要素が多いのか危惧していたが、案外不必要なオリジナル要素や冗長的なシーンはなく真正面からの実写化>>続きを読む

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