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オデッセイのcatmanのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.5

勝手に期待していたシリアス系SFではなかった。緊張感や閉塞感は希薄で全体的に明るくポジティブ。絶望的な状況ながらも割とトントン拍子で問題が解決されていく。知的好奇心をくすぐられる所はイイ感じ。そんな前向きなノリが本作の魅力なんだけど、それが些か淡白と感じられることも。終盤でワトニーが遂に回収された時に震えるような感動を覚え無いのはそのせいで、ホントはもっと涙したかった…
それにしても、この手の映画は管制センターの皆が固唾を飲んで見守るシーンからの、YEAAAAHHH!!!! ってやるのが好きですね。宇宙映画あるある。

本作のディスコミュージックの使い方にそこまで感心する事はないんだけど、やっぱり音楽の持つパワーには気持ちが高揚させられる。大好きなオージェイズのLOVE TRAINはエンディングに相応しい見事な選曲。グロリアゲイナーのI Will Survive はまぁそうなりますよね。ドナサマーやアバも含めてこの辺りの選曲にはゲイ方面への目配せも感じられたり。(目配せと言えば中国へも)それとStarman。そりゃあこのタイミングでコレを使われたら落涙必至。
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