いがらっしー

フェイス・オブ・ラブのいがらっしーのレビュー・感想・評価

フェイス・オブ・ラブ(2013年製作の映画)
4.5
これもアネット・ベニング観たさに鑑賞。彼女は実にチャーミングで魅力的な大人の女性だと思う。表情も仕草も服装も洗練されていて…同世代としても憧れる。こうゆう女性の魅力も大人の恋愛も、たぶんある程度の年輪を重ねた大人にしか、その良さは分からないかもしれない。
30年もずっと一緒に暮らして来た最愛の夫が突然なくなった時、人は簡単には立ち直れないでしょうし、似た人を探してしまう気持ちも分かる。生きたままの離婚や別れと、死別では雲泥の差があると思う。
最愛の夫、ギャレットをその顔そっくりのトムの中に追い求めてしまうニッキー。愛とはなんだろう?
ニッキーがトムに近づいた理由を知る前も、トムは自分を見つめて誰かを探しているニッキーに惹かれていた。真実を知った後も、だからといって、その気持ちは苦しくても否定出来なくて…
トムはニッキーを愛していたからあれだけの絵画が残せたのだし、ニッキーもトムからの愛に気付いていたから、惹かれていたのでしょう。
この作品はマシュー・マクダフィー監督が自身の母親が父親の死後5年位に、「夫に似た人に会ってドキドキしちゃった」と言ったという実話を元に脚本を書いて制作したものらしく、伴侶の死後、残された大人達の非常に有り得る話を描いている。
ときめきを忘れてしまった大人の為の恋愛映画。切なく泣けます。
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