初見の時はデザイン等に不満だったのでそれほど良くは思わなかったものの、今見直すとかなりいい。それは藤岡弘、さんが企画から加わり魂を込めて作られた作品であることがわかったからである。藤岡弘、と本郷猛はほぼ同一人物である。本郷猛の成長した姿こそが藤岡弘、さんだからだろう。
序盤のタイの場面もタイで人気の藤岡弘さんならではの場面。そして立花藤兵衛のお孫さんを守るという話もまたグッと来る。そしてまさかの地獄大使との共闘。45年間の歴史の重みを感じた。
おやっさんのお孫さんが岡本夏美。後に「咲」「賭けグルイ」などですごくいい役をやっていたのでこの作品にも出ていたのかと感慨深い。しかも最近藤岡さんのお子さんをテレビで公表されたがその子が、劇中の藤岡さんと岡本夏美そのまんまというのもリアリティが高い。そして急死してしまった地獄大使の大杉漣さんとのやりとりもまた涙である。
敵が長澤奈央と武田幸三というのも素晴らしい。
ネオサイクロンも現在の藤岡さんにはとても合ってるように思う。
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2016/08/04 21:56
3.0
（ネタバレあり）良い点と悪い点が、とても混在していると思う。
良い点としては、言うまでもなく藤岡弘さんをメインに持ってきたところ
そして、その潜伏先が仮面ライダーの人気が高いタイランドであったところ。
もう一つは、ゲストがまさかの武田幸三さんと今や中田浩二夫人となった長澤奈央さんというところがスポーツファンにとってはちょっぴりうれしい。
何よりもよかったのが、普段の藤岡弘さんらしい人生論を語るシーンは藤岡さん自身の言葉だったに違いない。
あまり良くない点としては、映画としては監督が支離滅裂で有名なアノヒトですか。。。
映画の内容としても現行のゴーストの世界観に一号が登場するといった形なのだが
タイトルどおり一号がメインにするべきであった。ゴーストを出すにしてもほんのカメオ出演程度でよかったと思う。仮面ライダー1号と銘打つのであればライダーを総括する内容となっていなければならない。一号は老兵となった今でもおやっさんの意志を受け継ぎタイランドの奥地で平和のために戦っていた。で良いではないか。ヒロインもおやっさんの孫ではなく藤岡弘さんと恋愛関係になれるような人であってほしかった。なんなら長澤奈央さんがヒロインがよかった。
そして、本郷猛がよくわからないポイントで死に、なぜかヒンドゥー式の火葬をされそうになり、よくわからない理由で復活する。。。
普通に考えたら、ヒロインを自己犠牲的に守って死に、2号とV3がそのピンチに現れアーマード一号として復活させる。どう考えてもその方がよくないか？
おやっさんが残したサイクロン号もあんなツアラーじゃなく、GPマシン風のサイクロン号であるべきだ。まんま旧サイクロンでもいいくらいだ。
それと改造人間にされてしまったという悲哀ただよう雰囲気も一切なし。
ライダー愛があるならもっとツボを押さえた作品にするべきであった。
と、まあボロクソ言いたいことを言ってしまったが、藤岡弘さん自体は素晴らしかったし、こうして主演作が出来たのは本当によかった。
