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ニック・ケイヴ 20,000デイズ・オン・アースのMasatakaのレビュー・感想・評価

4.1
ニック・ケイヴというとどうしても狂気、とか鬼才、というような単語が浮かんできてしまう。いや実際そうなんだけど、この映画を見て思ったのは、とても冷静で客観的な作品を作る人なんだなということ。この映画自体純粋なドキュメンタリーなのか演じているのかよくわからないんだが、すごく計算されて作り込まれているし、彼の言葉や歌には知性を感じる。この映画にも音楽と同じく彼の美学が生きており、アート作品として素晴らしい。
ニック・ケイヴの父親がライブを見て彼を「天使だと思った」と言ったというエピソードは、「ベルリン・天使の詩」でのあの印象的なライブシーンを思い出させる。
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