Masataka

おさるのジョージ/Curious GeorgeのMasatakaのレビュー・感想・評価

4.1
黄色いおじさんとおさるのジョージの出会いを描いた、2006年の作品。現在のTVシリーズの黄色いおじさんは、ジョージが何をしても決して怒らない菩薩のような人だが、本作のおじさんはかなり雰囲気が異なる。非常に頼りない大人で、ジョージのいたずらにうんざりもするし、店の人に騙されて非常に奇抜な全身黄色い服を買ってしまったりする。とても人間味がある。それがなぜ今の菩薩のような人になってしまったのかわからないが、ジョージと暮らすうちにそうならざるを得なくなったのかもしれない。きっとそうに違いない。
映画としてはストーリーの起承転結もしっかりしていて、子供にもわかりやすいし大人が見ても退屈しない。ラブストーリーすらある。そして何よりアニメーションが素晴らしい。NYのビル群をジョージが駆け回るシーンや、巨大なジョージが街を蹂躙する姿はまるでスパイダーマンやキングコングのようだ。上からのアングルも面白い。もちろんジョージの可愛さは間違いない。ジャック・ジョンソンの音楽も映画の雰囲気にマッチしている。
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