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パレードへようこそのchaooonのレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
4.0
プライド月間のフィナーレ🏳️‍🌈✨
スマホゴタゴタでレビューが間に合わなかったけど、こちらでフィニッシュ✨
(おかげ様でスマホ直りました!)

2014年カンヌ国際映画祭クィア・パルム賞受賞🏆✨

1984年、サッチャー政権下で不況に荒れるイギリス🇬🇧炭坑労働者たちのストライキに心を動かされれ、募金活動を行った実在の団体LGSM(Lesbians and Gays Support the Miners)の活動や心の交流を描くヒューマンドラマ✨

「彼らの敵はサッチャーと警官。つまり僕たちと同じだ。」
そんな言葉で動き出したLGBTQコミュニティの若者たち。
でも実際は片田舎の肉体労働者と、ハデで型破りな同性愛者たち。
両極端とも言える境遇の2つのグループは最初こそぶつかり合うし、まだまだ差別色濃い時代だから炭坑夫たちのクィアたちに向ける眼差しや偏見は酷い。

ゲイを初めて見たっていう人もいて(気づかなかっただけ、という言葉もグッとくる)まるでサーカスか何かのような扱いなのもちょっとユーモラスに描いててそこまで嫌な感じでもないのがほっこり🤣
そんな中で、懐深く歩み寄ろうとする人がまた1人、また1人と、その輪を広げていくのがよかった😌

ゲイを隠して親元で燻ってる20歳の青年をジョージ・マッケイ君だったり、LGSMのメンバーで書店の店主をアンドリュー・スコット、炭鉱組合側にはビル・ナイと、私の癒しどころな俳優陣でそんなところもよかった🤤💕

大きな社会の流れの話ではあるけど、その中でマッケイ君はカミングアウトや親との関係性という個人にとっての大きな障壁と戦うエピソードも組み込まれていて、ドラマに厚みが出ていた✨
そしてやっぱりいいな、マッケイ君🥹

組合側のイメルダ・スタウントンも味わい深い感じでよかった😌
ビルとイメルダがサンドイッチ作りながら話すシーンが好き🥹
あとゲイのお宅を物色しながら大騒ぎする淑女たちが下世話で最高🤣

アンスコの恋人役でイギリス初期のHIV感染者の1人である舞台役者ジョナサン・ブレイク。
演じたのが『アフェア 情事の行方』のドミニク・ウェストで、色男イメージが強かったのでゲイ役はかなり新鮮だったけど、それでもやっぱり色男なのがすごい(何の感想だ)
ジョナサンは最も高齢なHIVサバイバーと最後にもテロップが出るのだけど、初期の感染者の方々ってもう絶望的な状況しかなかったと思ったから、この事実が知れたことが今作の何よりも収穫だった🥹

多少の登場人物の書き替えや演出はあるみたいだけど、この物語りが実話だというから心が温かくなる🥹
ラストのプライドパレードの大団円感は最高潮の胸熱❤️‍🔥
1985年のパレードはアニバーサリーでもあったようで、私のプライド月間マラソンのフィナーレとしていいチョイスとなった🏳️‍🌈
ちなみに1985年は私が生まれた年でもあるしね😋
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