ユカリーヌ

起終点駅 ターミナルのユカリーヌのレビュー・感想・評価

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)
3.8
【過去に観た映画】2015.11.8

地味で静かな映画であったが、じんわりと深く染み入るような話で、とてもせつなくて、泣けた。
       
主演の佐藤浩市の演技がよく、何度も目頭が熱くなって、息子からの手紙のところは号泣
してしまった。
    
裁判官だった完治(佐藤浩市)は学生時代の恋人の冴子(尾野真千子)と裁判所で再会したことで、人生が変わっていく。
    
愛し合っていても、誰かの重荷になるなら、潔く決断する冴子の気持ちは痛いほどわかる。
    
あの雪のシーンは真夏に撮影したと聞いてびっくり。
    
料理のシーンが多いが、これも色々と意味がこめられているようで、よかった。
イクラ丼がとても食べたくなった。
    
    
パンフレットには篠原哲雄監督と脚本家の長谷川康夫の対談が掲載。
原作の一行をどう膨らませて、映画にしていったとか、
原作と映画の違いや意図についても語られていた。
    
映画を観る前に原作を読んだが、原作も短編ながら、淡々としているのに、後から噛みしめると味わい深い。

原作にも映画にも「おひつじ座は闘いの星」だと。アリエスの乙女たちは、観るといいかも。
ユカリーヌ

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