ユカリーヌ

スキャナー 記憶のカケラをよむ男のユカリーヌのレビュー・感想・評価

3.5
【過去に観た映画】2016.4.29

原作ものが多い中、書下ろし、オリジナル脚本。
そんなことができるのはやはりこの方、古沢良太!
   
野村萬斎ありきの企画とのことで、アテ書きされたというだけあって、彼ならではのキャラが活きてたし、演技に魅了される。
   
オープニングで、メインキャスト2人の名前がドーンと出た後で、脚本家の名前がデーンと
でるなんて、いかに脚本が大事かをみせつけてくれる映画。
   
直球かと思いきや、あっと驚く仕掛けやら、泣けるじゃないかーというエピソードもあり、
ただの謎解きミステリーでは終わらせない。
泣いてしまったじゃないかぁぁ。
謎が明かされ、糸がつながっていくところも
うるうるとしてしまう。
   
「記憶」の曖昧さ、「記憶」というか、思い込みの怖さ、
「記憶」の大切さを感じる。
   
アクションも割と多く、「心理」や「記憶」というものの
具象化する映像のおもしろさも感じられる。
   
こんなことでと思うことでも、その人にとっては大切なこと
ってあるものだし、誰かを守ることが何より大切なこともある。
   
美少女や女の撮り方も随所にこだわりを見せてくれる。
木村文乃、また いたぶられる役なのね。
でも、まさかの展開……。
   
パンフは、ネタバレページはしっかりシール止め。
予備知識を入れずに観ることをオススメ。
しっかり、あっと驚かされ、騙された方がいいかも。
  
ユカリーヌ

ユカリーヌ