冒頭の尾野真千子が「この街を出るまで他人のふりしよっか」と言って距離をとっての列車を待つホーム、入線してきた列車に、佐藤浩市の驚きの表情とけたたましい列車のブレーキ音で、尾野真千子の決意の行動を描写。
…このシーンがこの作品のピークだったかな。
それから、本田翼の図々しさがなんとも気になって、迷惑な女だなぁと思うだけで、色気も同情も感じられないので、映画の世界にいまいち入り込めず。
ザンギやイクラの醤油漬けのグルメ映画として評価はするが、本田翼が物語上いろいろ苦労してるはずなのに、それがいまいち伝わってこない。なのでクスリやってる男が厩舎でのたれていようが、感情を揺さぶられるものがない。という感じでなんか登場人物があまり深みを感じられず…原作はもっと感情を揺さぶられる、人生などを考えさせる内容なのかな?
尾野真千子は色気あるんだけど、気だるい人生に疲れた役は、あまりしっくりこなかった。