たぶ

ビヨンド・ユートピア 脱北のたぶのレビュー・感想・評価

3.5
自分が日本に生まれ、そして活きる上で悩みは多々有れど、命の危険ととなりあわせではない生活を過ごせていることに、感謝せずにはいられない。

ほんとに洗脳の末に外国の生活水準を知らずに一生を終えるなら、北朝鮮だってユートピアなのだろうが…。
庶民にとって、国家ガチャに他ならないが、同じ地球人なのに、あまりにも違いすぎる。日本に生まれた自分が、こうして脱北のドキュメンタリーを何となく観賞できること、海を介してお隣の国なのに、遠くの出来事として「へぇ、ふぅん、たいへんね」と言ってられるのはガチャで比較的良いものが当たったと思えているのは幸せだ。

鴨緑江からタイ国境まで、緊張が続く。直接韓国へ行けないのがもどかしいが、陸路をいくしか各国のセキュリティを突破する方法がないのかと驚かされる。
しかしあの老若男女がほんんとに3時間以上もラオス&ベトナムのジャングルを走破したの?驚き。
食事にありつけることで、アーメンと感謝の祈りを捧げられるこの家族とのひととき、とても幸せな瞬間。このようなひとときが、当たり前の日常になるように頑張れ。

確かに牧師は、金一族の体型と似てるかもw偉大な人物と似てるってことでの北朝鮮出身の奥さんとの出会い、皮肉というか運命というか…

人道支援とは言え、お金かかるだろうから、自分の生活のためにビジネスとしてやっている者がいるのはわかる。ほぼボランティアでやっている人々には脱帽だが、自分が脱北する側であっても、逆に脱北をサポートする側であっても、どちらであっても彼らのように頑張れる気がしない。ほんとに必死なんだなぁと敬服してしまう。

故郷を捨てたくなるほどの国家政治というものは、どうにかならないものか。
たぶ

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