うたまろ

世界から猫が消えたならのうたまろのネタバレレビュー・内容・結末

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

“何か”が無くなってしまうことは、人との出会いのきっかけが無くなることで、あれがなければ、これがなければ、この時間は訪れなかったものになる。
自分が大切にしているものって嗜好もあれど、自分と人を繋ぐ役目を果たしていて、知らないうちにそれに気付いているから大切だと思うのかな。
ちょっと考えさせられる映画でした。

中身としては、骨組みは原作を踏襲しつつも、肉付けはオリジナリティが強くて、実際の設定との相違にちょっと戸惑ったけれど、アプローチのかけ方が違うような気がしたからこれはこれでありかなって思えた。ただちょっと期待しすぎたかも。

でも役者さん達の演技は素晴らしくて、特に濱田岳の魅力に改めて気付かされた。
佐藤健はとにかく顔が綺麗だし、宮崎あおいは透明感に溢れててとにかく可愛かった。ロングヘアがよく似合う。好き。
そしてレタスとキャベツが超絶的に可愛かった。
キャベツが喋るのを期待してたけど、あれは喋らなくてもいいかも。可愛いから。

強いて言うならCGは使わないでほしかったな。目の前で何かが変わるんじゃなくて、何かが無くなっても世界は不変的、っていうのがこの話のミソだったと思う。
でもお母さんの手紙はちゃんと再現されてて良かったなあ。あったかくて涙ほろりでした。

自分もいつか「出会えて良かった」と言われるような人になりたいな。
うたまろ

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