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世界から猫が消えたならのぷーのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
3.7
高校生二年生の時に見た時は正直あまり印象に残っていなかったけど、大学四年生になって本を読んで映画を見て、この作品の素晴らしさに気づくことが出来た気がします。
少しは大人になったのかな。

世の中にある一見必要のないものも、それはどこかの誰かにとってはかけがえのないもので、それがあることで生まれる人との繋がりがたくさんあって、その繋がりによって誰かの人生が形作られていて...
そう考えたら世の中には消していいものなんてないのかもしれないな、とふと思いました。

見始めたときは、あ、本のほうが好きだなと思ったけど、見終えてみると、映画には映画の良さがあったように思います。

個人的には、濱田岳さん演じるツタヤ(名前はたつや)が、そのキャラクターやセリフ含めとても好きでした。

「死ぬ前に見る最後の映画ひとつなんて、そんなもの選べるわけない。選んでるうちに死んでしまうよ。」と話すツタヤの言葉を聞いて、
こんな風に生きたいと思いました。
面白くて楽しくて感動して心が動かされて美しくて、、、そんな素敵な映画にたくさん出会って、死ぬ前の最後の一本はこれだな、いややっぱりこれだな、いや、こっちもいいな、と考えて、死ぬときに
「今までの人生、たくさんの映画を見てきたけど、最後の一本なんて選べない、それくらい素敵な映画にたくさん出会うことが出来た。」って思えたら幸せだなあ、そんな風に生きたいなあと思いました。
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