さわら

世界から猫が消えたならのさわらのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
2.0
函館旅行に控えて①。

あまりに人物像が紋切り型すぎやしませんか。特に濱田岳演じる映画オタク。友達少なく教室の端でキネ旬を読み、バイトはレンタルショップ。職場の女性含め、コミュニケーション取ることが苦手で、会話は映画内の引用ばかり(これ万が一原作通りだとしたら、川村元気って相当頭悪いんだなと思う)。

ラストの主人公の独白「世界から僕が消えたなら……だけど僕がいた世界といなくなった世界はきっと違うはずだと信じたい。小さな違いかもしれない。それが僕の生きてきた証」という言葉に割と真剣に衝撃を受けた。そんなこと考えたこともなかった。こういうとこ、映画の醍醐味だろう。

メインとなる猫さえうまく写せてれば万事オッケーな感があるが、そこでもスベる。個人的に猫の嫌味しか感じられず、猫すきレビュアーとしてはかなりの苦しみ。