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おみおくりの作法のryothisのレビュー・感想・評価

おみおくりの作法(2013年製作の映画)
4.5
静かに淡々と続く映画。だけどなんか惹きつけられる。
ラストは、展開的にはびっくり仰天なんだけど、それでも静かで平坦な道を行く感じのこの映画。なんか好きだな。
ニヤッとさせてくれるシーンも気が利いてる。ハーゲンダッツのとことか、最後の案件が終わってベルトを輪っか状にして…のところとか。

「親はもういないのね…」
のところもやばい。

「葬儀は死んだ人のためではない」ってのはこの映画のセリフだけど、果たしてこの映画の本心はどっちなのかな。
個人的にはこのセリフの通りだと思うんだけどどうなんだろう。生きてる人たちのためのものだという自論。
死があるから生がある。ラストの葬儀の参列者もまさに死によって生きてる人たちなのかな。子供と触れ合ってる感じがすごい生を感じさせる。
そしてラストはまさに"ジョンは数々の死によって生かされていた"描写なんじゃないかなと、ふと思ったり。

そんでこの映画の原題は「Still Life」。
これまた意味深。ジョンメイの「Still Life」 映画なのか。または劇中でジョンメイやジョンメイにお見送りされた人々は人の心やらで「Still Life」なのか。はたまたラストの死で観てるこちらが「Still Life」を享受する映画なのか。さらにさらに「Still Life」=「静物」という意味でも何か考えられるのか。考察は尽きませんな。
※英語ができない子なのでお門違いの考察だったらごめんなさい。

考えれば考えるほど好きになる。
そんな映画です。