dadako

おみおくりの作法のdadakoのネタバレレビュー・内容・結末

おみおくりの作法(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

途中まですごく好きだったし、すごくいい映画だと思うし、うっすらとこうなるのではないかと予想もしながら見ていたが、
でもやっぱりわたしはこの最期はいやだ。
宗教観とかの違いはあるだろう。彼には納得できたかもしれないが、わたしは、生きてるうちに少しでも報われてほしいし、幸せになってほしい。彼自身、孤独死をまったく他人事でないと感じながら仕事し生活してたはずで、年重ねるに連れてさらに敬意を欠かさずひとりで逝かせないようにと手を尽くしていたんだろうに。
彼の最低限かつ最大の敬意は死者にもちゃんと届いていたのだろうけれど、彼にも同じ敬意を誰でもいいから生者から送ってほしかった。
彼があの上司のような人間でなかったから、なおさら。

あ、でも仕事は報われたのか…… 彼はたぶんずっと、孤独死してしまった人がああいうふうに送られるところを見たかったんだろうから。
でも自分もだったよね?
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