マツモトタクシー

の・ようなもの のようなもののマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

3.7
この作品を鑑賞する為に前作も久々に再観賞🎬


2011年12月の森田監督の急逝を経て4年後に森田組のスタッフ・キャストが再集結し「の・ようなもの」の35年後を描く本作が制作された
森田監督の元で助監督をしていた「星屑の町」等の杉山太泰一が監督
脚本も同じく助監督をしていた堀口正樹監督



東京の谷中
30歳で脱サラ落語家になるものの未だに前座の出船亭志ん田(松山ケンイチ)
師匠の志ん米(尾藤イサオ)の自宅に住み込み修行中だが小学生が国語の教科書を読んでいるような落語で全然パッとしない。。
同居している師匠の娘、夕美(北川景子)に秘かな想いを寄せているが彼女にはいつもイジられっぱなし😁

ある日、志ん田は志ん米から以前この一門にいた兄弟子の志ん魚(伊藤克信)を探し出すよう命じられる
志ん米の師匠、志ん扇の十三回忌一門会にスポンサーである斉藤後援会長(水田佳子)のご機嫌とりの為に彼女のお気に入りの志ん魚(シントト)を復帰させようという魂胆

すったもんだの挙句、夕美と張り込んだ墓地で見つけ出した志ん魚は落語とは無縁の生活を送る55歳の男になっていた。。
志ん扇が亡くなってから、もう二度と落語はやらないと誓っていた志ん魚の頑な心を動かすべく志ん米の命令で志ん田は志ん魚と男2人のおかしな共同生活を始めるのだった。。





以下ネタバレ


監督の遺作「僕達急行」の主演だった松山ケンイチを主役に前作「の・ようなもの」の主演だった伊藤克信との奇妙な共同生活を描く落語物


鈴木亮平、鈴木京香、佐々木蔵之介、笹野高史、ピエール瀧、中村トオル、三田佳子、塚地武雅など監督の作品に出演していた俳優達のカメオ出演が豪華😀

特に宮川一朗太さんの「子供に家庭教師付けたいんだよね」の台詞にはニヤリ😏

冒頭も前作と似たシーンだし途中のカットも同じだったり金魚鉢のシーンも監督の何かの作品で観たような。。😅

前作の尾藤イサオさんや、でんでんさんも35年後の設定で出演
前作にはいなかった野村宏伸さんの飄々とした兄弟子振りも一門に溶け込んでいた😁

ラストのED曲も前作と同様の尾藤イサオさんが歌う気だるい感じのCITY・POP「シー・ユー・アゲイン雰囲気」
歌唱力が更に旨さと深みが増していた🎤🎵
作詞のタリモってタモリさん?🕶️

伊藤克信さんの激太り振りにも時間の経過を感じる😁
一時「ズームイン!!朝!」に出ていた記憶📺

この尾藤イサオさん演じる志ん米師匠は森田監督の学生時代の落研の先輩だった高田文夫先生をイメージし志ん魚は御自身をイメージされたんだとか。。

ラストのお墓での一席は監督に捧げられているよう。。
とても森田監督への愛とリスペクトを感じる作品☺️


マツタクもタクシー運転手の・ようなものです😁笑