P1島

ハイ・ライズのP1島のレビュー・感想・評価

ハイ・ライズ(2015年製作の映画)
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古い小説の映画化というと、物語・設定・全体の雰囲気が現代の観客に飲み込みやすいように作り変えられてしまいがちだけど、これについては違うなと感じた。(原作未読だけど)
内容は難解なので原作を読んでから是非もう一度観たいけど、小説が書かれた時代独特の空気感や作家の文体が醸し出す独特の雰囲気・リズムを正確に捉えようとしているという点では『インヒアレント・ヴァイス』に通じるものがあると思う。(あれも難解だった)
個人的には、小説の映画化には内容を綺麗になぞるような忠実さよりも、こういう忠実さを求めてる。(たとえ難解すぎて内容が半分も頭に入らなくても)

それにしてもスコアが印象に残る時っていっつもクリント・マンセルだなぁ。ホント天才。
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