Shion

デッドプールのShionのネタバレレビュー・内容・結末

デッドプール(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

何故か最近Disney+の【X-MENコレクション】ラインナップから外されたみんなの俺ちゃん(何故だ……

いよいよ本物のデップーがやってきたぞ!エグエグR指定下ネタゴア作品と思いきや、実は王道すぎるくらい王道のヒーロー映画で、小難しいX-MENシリーズよりずっとストレートな物語構成を見せてくれる。


初っ端の闘いから車に引っ掛かったまま最後には看板激突な悪党だの、
空中首ちょんぱだの、
R指定を存分に活かした人体損壊をやらかし、しかしこれまた早々に「恵まれし子らの学園」とコロッサスを出してX-MENシリーズであることもしっかり主張。
かつ手足に穴が空いても元気な俺ちゃんの不死身性もしっかり画で見せる。

開始15分で映画『デッドプール』とは何ぞや?を観客にわからせてくるのだ。
(更にはオープニングクレジットからグリーンランタンいじりも見せつける


手についたガムが窓にくっつくあたりや、銃弾の数字、スローモーションを多用した撮り方も面白い。
元々アニメ監督だっただけあって演出がケレン味たっぷり。でもきちんとアクションシーンではロケ撮影もしていて、グリーンバック祭で出来の悪いアニメみたいな実写映画にはなっていない。


『2』で本当に始末することになるが、この一作目からグリーンランタンも『X-MEN:ZERO』もこするこするw
この2ネタだけでも映画中に何回出たか誰か数えてみて欲しいものだw
結果として本当に黒歴史として葬り去ったのだから、ネタになったという意味では最高だったのかも知れないw


『フューチャー&パスト』で『X-MEN:ZERO』の世界がなかったことにされたウェイドは、ミュータント能力に目覚めることもなく、しょぼい仕事をしながらそれなりに楽しくやっていたようで、ヴァネッサと不幸語り合戦をしながらいい感じに。
(時列の問題?スチュワートかマカヴォイかもハッキリしないんだから知らないヨ
『デッドプール&ウルヴァリン』の予告にあったプレイもしっかり経験済み。

ウェイドもヴァネッサも婚約の瞬間まで一年中さくさくヤリまくりで進むのだけど、二人の表情が時を経て段々と柔らかくなってるのが良い。
ライアン・レイノルズは演技が苦手と自分では言っているが、十分過ぎるほど良い表情を見せてくれる。
もうこの前半部分の一部だけで愛の物語というには充分なくらいだ。


基本ずーっとふざけ倒してるが、物語としては実は王道で、オリジンを描き、オリジンに関わる宿敵を仲間と協力して倒し、最後は恋人とフィニッシュ。その恋人とも出会い、一度は別れ、敵にさらわれ、救い、と。
むしろこんなに王道で良いのか、てくらいに王道ラインを貫いた物語なのだ。
単純にやるとまっすぐな物語すぎるのもあり、時列をずらして飽きさせない工夫もしてる。それがまたデップーらしいふざけた雰囲気に一役買う。


手製のコスチュームを改良しながら闘ってるシークエンスはスパイダーマンオマージュで、こういうパロ要素もイチイチ面白い。
コロッサスの言葉の途中でアッサリフランシスを撃つのなんてもうわかりきってるんだけど笑ってしまうw
殺される側のフランシスすら「や、もう良いよ早く撃って?」みたいな顔をしてるしw


さぁ、『デッドプール&ウルヴァリン』では果たしてどんなデップーが観られるのか。
監督が変わってもライアン・レイノルズが主導権を握る限りデップーはデップーだった。
今回も、悪い意味で信じてるゾ!w
Shion

Shion