もりたま

セッションのもりたまのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.3
なんと言っても、やっぱりフィナーレだよね。最後の最後でストーリーも音楽も最高潮に達する見事なシナリオって感じ。

途中のレッスンシーンでは中学の吹奏楽部時代を少し思い出しちゃった。自分が音ズレてると思うか高いか低いかとか、みんなの前でやらされたり、外に出されたり、まぁ、これよりはやさしいけどね。それにしたって手の怪我はみてられなかった。痛くて痛くて、スティックなんかよく持てるわ。そして、朝起きれないのもね、なんか自分と被っちゃって、だから余計に中盤しんどかったのかも。それからの無気力感で心を抉られ、ステージでの復讐で凍りつきました。でもそこから事故の時よりもおっきな衝撃を受けた感じ。氷を砕かれ、最後はもうブラボーって言いたいくらいですね。

音楽でしごかれた人の共感度はかなり高いはず。そしてそれが単純な青春みたいなものとは全く違うカタチで描かれていたので新鮮さもあり、それでいて心が晴れるいい映画でした。
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