このレビューはネタバレを含みます
セッション
事前知識を入れずに見た。最後に素晴らしい演奏を披露する、ミュージカル系の感動作なのかと思ったが、半分間違っていた。
勘違いしていたのは、この映画は感動作ではなく、ゴリゴリのスポ根映画だということ。
たしかに最後の自分を苦しめたはずの教官と主人公のセッションは見応えがある。このシーンによって感動する映画として昇華されていることも少なくない。
しかし、主人公をとことん痛めつけ、手の腹から血が出るほどドラム練習に打ち込む姿を見て、この映画のどこがただの感動作という言葉で表すことができるだろうか?
ここまで追い込まれて、恋人まで振って、もうそこらへんにしといたら?と画面越しに語りかけたくなるほど。狂気まで感じるこの映画はスポ根映画の頂点だろう。リアルはここまで厳しくないことを願う。
鬼教官
先生、最後に聖人なのかと思ったらクズのタコハゲやんけ!