くさむすび

セッションのくさむすびのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
5.0
今回の鑑賞でオールタイムベストに躍り出た。出てきただけで場の空気を一気に支配する圧と狂気を持ったJ.K.シモンズの名演。ナチュラルに頭おかしい人、感情を抑えられない人ではなくて二面性があるからこそ余計にタチの悪さを感じる。テンポを重視するフレッチャー先生に倣って今作もダレずにテンポよく進んでいくので非の打ち所がないように思えてしまう。ストーリーも音楽院でのいざこざから更に飛躍していく面白さ。フレッチャーが何を求めているのかを問い続けられ考えてきたニールが最後に出す答え、圧巻のラスト15分も物凄い。引き際ももうこれ以上ないタイミング。見るのには体力を要する映画なので何度も何度も見る気にはならないけど一見の価値はあるので、是非『バビロン』を機に今作を鑑賞していただきたい。
くさむすび

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