主人公の反骨精神えぐすぎ作品。自分をたぎらせる着火剤として見るエンタメとしてはよかった。
最高峰を目指すには異次元の努力が必要なんだろうなと思ったもののアプローチ方法はもっとあるだろうに…と思ってしまった。
N1の成功体験に縛られることによる悲劇にも見えた。1人の天才を生むために誰かが犠牲になることなんて決してあってはならない
厳しい物言いが効果を生むのは信頼関係がベースにあるときだと信じてるから一方的な物言いはマジでやめてくれって思った。
駒澤大学の駅伝の監督とか仙台育英野球部の監督とかヤクルトの高津監督とかを見習ってほしい。(笑)
人間には色んな個性があるのに、画一的な指導方法では全ての可能性を活かすことはできないんじゃないかな。
とはいえあの指導についていく主人公と最後の演奏にはかなり魅了されてしまった。
あの『師弟』は間違いなく相性ぴったりだったしね。
人はなぜ最高峰を追い求めるんだろうっていう問いの答えは論理では説明できないものなのかもしれない。
突き詰めると綺麗に見えてものすごく残酷な人間の一面を見てしまいそうな感覚。
あのレベルを目指す必要は全くないけど、明日から2%だけいつもより頑張ってみよって思える作品だった‼︎
皮肉にも、先生も主人公も『セッション』には向いてない孤高の天才タイプやな。