Rio

セッションのRioのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.2
    「何様のつもり?」

ブラムハウス発
デイミアン・チャゼル監督の名門音楽学校を舞台にプロのジャズドラマーを目指す青年とスパルタ教師を描いた心理サスペンス

生徒アンドリュー(マイルズ・テラー)
鬼教師フレッチャー(J・K・シモンズ)
異常なほどに完璧を求める両者
恐ろしく圧倒される衝撃のセッション!!

ストイック過ぎるアンドリューは、モラハラパワハラ指導に精神的に追い込まれながらも認められようと高みを目指す
偉大な音楽家になりたいんじゃ〜〜〜
血が滲むほどの努力ってまさにこれ!!
滲むどころか吹き出してもアドレナリンも出まくっちゃってる感じ
すべてのエナジーをドラムに注ぎ、周りが見えなくなっていく

アンドリュー役のマイルズ・テラー凄すぎやしないか
まじでドラム叩いてる!!
俳優の狂気のプロ根性!!

フレッチャー先生、声量のリミッターはずれてるんだわ!
応援団かっつーの!!
そして顔ちかっ…
めっちゃ不快感煽る指導
口癖は「fu●k!!」

ハラハラハラハラハラハラ
手汗

自覚のなさは命取り
      「速いか遅いか」

このシーントラウマが蘇った…
中学生の頃、ドラムに興味があって楽譜が読めないまま吹奏楽部に入部した私
鬼顧問のT先生は、眉間にシワ寄せてオールウェイズキレ顔
いつもみんなの前で「止めろ!」「Rio!もう一回!」と怒鳴り付けられ「違う!」「速い!」なにが間違ってるのかも理解できないまま焦るだけ焦って何度も何度もやり直しさせられ、しまいに別室で1人練習させられたのだけど、とにかくどこが違うのかわからない地獄

この作品の主人公と違って
私は才能もないくせに褒められて伸びるタイプなのだ☆エッヘン
だから、怒られたら反比例してヤル気がなくなっていった…
ドラム叩き過ぎてマメはできたけど血は流すことはなかった
が、ストレスか顧問アレルギーか部室で鼻血がドクドクと出て止まらなくなったことはあるw

なーんて、苦い思い出フラッシュバック…

と に か く
本作の鬼教師はイスも投げつけるような奴で、その暴力的で過激な言動に嫌悪感を感じることは間違いないと思う

ラストはそんなばかな展開
フレッチャー先生よ!
あんたはそれでいいんかい!?
あんだけ、
  「私のバンドを邪魔したらぶちのめす!」
とかほざいてた奴が…

音を楽しむと書いて、音楽

根本的に音を楽しめてないし
本当の意味で音楽を愛してないんじゃないの?
っていう気持ち悪い人達の話だった
Rio

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