KJパスト代理人

セッションのKJパスト代理人のレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.2
究極の師弟関係。

俺は、俺は、お前達を殴る!!!

の、熱血体育会系師弟物と予告編で思っていたが、とんでもなく裏切られる。

俺は、俺は、お前を見下し続ける!

どこまでも平行線な雰囲気が、平行線どころか泥仕合まで繰り広げる。

決して迎合する事なく、
決して互いを理解することもなく、

信頼や親睦に背を向け合う2人は、
ドラムと音楽でしか向き合えない。

向き合ったとしても、敵意むき出しでとても痛々しい。

この2人のやりとりにずっとゾクゾクさせられる。

ラストは最早、
音楽で人は狂うと言わんばかりの圧巻さ。

見終わった後に、
洗っても洗っても手に付いた血が落ちないんだよおおおお!

的な錯覚におちいる。