Shiori

セッションのShioriのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

なにこれ. さいこうか.

ずっとずっと観たかったんだけど、中々タイミングが訪れなくて、ララランドもうすぐだからと思い、やっと観たんだけど、、、、

期待以上だった. "映画"ってゆー枠を超えてきたね. 私、映画観ててあんなに心臓ばくばくしたことない. 気付いたら前のめりになって、手をぎゅーって握ってた. ドラムの音と共に自分の心拍数も上がってく、そんな感じだった.

音楽怖いよりも、人怖いって思った. フレッチャーが怖い、とかじゃない. 人の心ってあんなに動かされて、狂ってくるんだって. 狂うって言っても、いい意味で怖かった. 人間の情熱、悔しさ、渇望や緊張感が狂気の種であって、その全てに手が震えた. だって、それが全部伝わってくるから.

汗と血の描写、私はすごく嫌い. でもこの作品でのこの描写は不可欠で、私自身こんなにも汗と血の描写に目が奪われる、とゆーか、そこに反応してしまうことに驚いた.

音楽、さらに好きになった. いや、好きになったとゆーか、演奏そのものの在り方に興味を抱いたのかな. 私、音楽詳しくないし、楽器何も弾けないけど、楽器と一体になるあの感じが凄く魅力的だと感じたの. それに、今の音楽界でのジャズの位置とかも考えてしまった.

そして、映画が終わった瞬間のあの感じ、思わず息を飲んでしまった. 終わったのに、まだドラムの音が自分の心臓と合わさるかのように聴こえてきて、、、
最後のフレッチャーとニーマンの顔が忘れられない. 脳裏に焼き付いてるんだよね.
もうなんだろう. とにかく"完璧"だった.

そして鑑賞後の気持ちよさね. なんか緊張感が解けた瞬間にふわーって! この作品、考えさせられるとかそーゆーレベルじゃない. 身をもって体験させられたよね.

てかなに、"セッション"ってゆー邦題. 原題は"whiplash"(=鞭打ち). 没頭してしまった時の人間の狂気さがそこにある. 勝手にイメージしてしまう. でも、邦題にしてしまった途端に、この作品の良さが一つ欠けてしまうそんな感じがするの.

んー、、、確かにフレッチャーの指導の仕方は、賛否両論あるだろうけど、映画として、一つの作品として、"セッション/whiplash"は超越してるんではないかな.

にしても、映画館で観たかったな〜〜泣
Shiori

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